「花嫁の貝合わせ」は通常、花嫁衣装の文様を貝合わせに描いております。
そして貝桶の代わりに桐箱に納めています。
(姫君の婚礼調度は一対ではなく、多くの貝合わせを、六角形や八角形の豪華な貝桶に入れ、花嫁行列の先頭を重臣が持って歩きました)
貝合わせ・貝桶は、それ自体が吉祥文様です。
花嫁衣装の他、成人式の振袖・お母様がお召しになる留袖、お祝い事の際に締める袋帯に見られる文様です。
こちらの作品は、貝合わせに貝合わせを描いたユニークな作品です。
そしてそれを納める桐箱に一番相応しい文様は貝桶文様であると、細部までこだわって描きました。
貝合わせが大好きで作り続けて11年目に、いつかは描きたい・・・と思いながら、作者が温めてきたデザインです。
クッションは白地に鶴の西陣織、赤の金襴生地のリバーシブルです。